よく耳にするMCTオイルとは!!
ダイエットやトレーニングに高い効果を発揮することで知られている人気の「MCTオイル」
しかし、お腹を下すリスクを恐れ、摂取することをためらっている人も多いのではないでしょうか。たしかに、MCTオイルには下痢や腹痛を引き起こすリスクがあることが分かっています。
ただし、それは誤った摂取方法で摂取をしている場合が多く、正しい摂取をすることで、そのリスクを最小限に抑えることができるのです。
そこで今回は、MCTオイルでお腹を下すリスクと正しい摂取方法について、詳しく解説させていただきます。
MCTオイルとは
「MCTオイル」とは、ココナッツやパームなどに含まれる「中鎖脂肪酸油」だけを抽出した食用油のことです。
中鎖脂肪酸にはダイエット効果があるといわれていて、その中鎖脂肪酸をたくさん含むMCTオイルが、一時期話題になりました。
さらに、有名芸能人がダイエットや美容のために使用していることが知られているため、さまざまなメディアでも取り上げられるようになりました。
主に、ケトジェニックダイエットや糖質制限ダイエットに使用されることが多くなります。ダイエット中の筋力の低下を防ぐ効果や、空腹感を満たす効果が深く期待されています。
お腹を下す原因
「MCTオイルを摂ると、腹痛や下痢になる」というウワサ話があります。残念ながら、これは本当のことになります。
実際、MCTオイルには腹痛や下痢を引き起こすリスクがあるということが、数々の研究結果で判明しています。
なぜなら、体内に摂取されたMCTオイルは、素早く消化吸収されるという性質が原因になっているためです。
脂肪酸というのは炭素が鎖状につながった分子構造を持っていて、その長さや種類によってそれぞれ異なる性質を持っています。
サラダ油や動物性の油脂である長鎖脂肪酸は、体内に一度蓄積されてからゆっくりと消化、分解されエネルギーになります。
その一方でMCTオイルは、長鎖脂肪酸の5倍ものスピードで分解されるという特徴をもっています。
この特徴を持っているおかげで、MCTオイルは体内に蓄積されにくく、ダイエット効果が期待できるのです。
しかし、非常に素早く消化吸収されることが原因に繋がり、腸内の水分量が多くなり、下痢や腹痛を引き起こす原因に繋がってしまうのです。
正しい摂取方法
MCTオイルによる下痢は一過性の症状なのですが、できることなら、下痢や腹痛を避けて摂取したいものですよね。
MCTオイルの1日の摂取目安量は、大体30g程度といわれています。一度に大量に摂取するのではなく、1回の摂取目安量は小さじ1杯から大さじ1杯程度にするようにしましょう。
最初は小さじ1杯(約5g)から開始して、お腹の調子をみながら、少しずつ量を増やしていく方法がオススメです。
オススメの摂取方法
MCTオイルのオススメの摂取方法として、コーヒーに入れる方法が皆様によく知られています。
ホットコーヒーにMCTオイルを入れるという簡単な方法なのですが、泡立て器などでしっかりと混ぜることが必要になります。きちんと混ぜることにより、MCTオイルの乳化に繋がりますので、胃腸への刺激が軽減されます。
また、スムージーなどに入れることもオススメです。
さらに、サラダ油やオリーブオイルの代替品として、料理に使用することもできます。お手製のドレッシングをつくったりもできますし、手作りマヨネーズを作成することもできます。
摂取タイミング
MCTオイルを摂取する際の、おすすめのタイミングは以下の通りとなります。
・朝食時
朝食時のサラダやスープに、MCTオイルを少量入れてみましょう。しっかりと朝食を摂取することで、代謝活動を活発にさせることに繋がります。MCTオイルなどを使用した料理で、身体にエネルギーを補ってあげましょう。
・休憩時
何となく口寂しいときは、間食をしがちになります。そんなときは、コーヒーなどにMCTオイルを入れたドリンクを飲むように心掛けましょう。低糖質ですので、糖質制限中の方でも安心して飲むことが可能です。
・運動前
運動をする際にエネルギーが不足していると、パフォーマンスは低下しがちになってしまいます。糖質を制限している方は、エネルギー不足に陥りやすいので、運動する前にMCTオイルを摂取するように意識してみましょう。
まとめ
今回は、MCTオイルでお腹を下すリスクと正しい摂取方法について、現役パーソナルトレーナーが解説してきましたが、いかがだったでしょうか!?
MCTオイルにはお腹を下すリスクが確かにありますが、便秘を解消できるというメリットにもなっている場合があります。
人によってMCTオイルのリスクも多々あるので、いろいろな方法を試しながら自分にぴったりの摂取方法を見つけるようにしてください。
この記事で紹介した内容をしっかりと理解できたら、MCTオイルを毎日の生活に上手に取り入れてみましょう!!
最後までご覧いただきありがとうございました!